コンピュータの演算と制御は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)という装置が担っている。
CPUの性能は、3つの指標で表す。
- クロック周波数
- コア
- レジスタのデータサイズ
クロック周波数
CPUが動く速さを表す指標である。コンピュータは、内部に発信器を持っていて、CPUはこの発信器が発生させるテンポに合わせて命令を処理する。
クロック周波数は、この発信器が1秒間に発生させる信号の回数である。クロック周波数の単位は「Hz(ヘルツ)」である。1秒間に1回の信号を発生させることを1Hzという。
例えば、3GHz(ギガヘルツ)なら「3×10億=30億回/秒」となる。ギガは10億という意味である。
コンピュータでは、CPUの処理を「クロック」で表す。「クロック」は、発信器がテンポを刻むことである。発信器が1回分のテンポを刻むことを1クロックという。
より多くの処理を、より速く実行するには、より速いテンポに対応できるCPUが必要となる。
(クロック周波数)
↑1秒間に4つのクロックがあるので、クロック周波数は4Hz
コア
コアとは、CPU内にある「演算処理を行う装置」である。数年前までは、1つのCPUに1つのコアであった。現在は、1つのCPUに複数のコアが搭載されていることがほとんどである。
このようなCPUを「マルチコアプロセッサ」という。
2つのコアを持つプロセッサを「デュアルコアプロセッサ」といい、4つのコアを持つプロセッサを「クワッドコアプロセッサ」という。
「マルチコアプロセッサ」では、それぞれのコアが別々の処理を実行できるため、多くのコアが搭載されているCPUの方が性能が高い。
レジスタのデータサイズ
レジスタとは、CPU内にある、「データを一時的に記憶する装置」である。
コンピュータは、主に主記憶装置(メモリ)にデータを保存するが、CPUの内部にもデータを保存する場所としてレジスタが用意されている。
レジスタのデータサイズは主に「32ビット」と「64ビット」の2種類である。
32ビットのデータサイズのレジスタを持つCPUを「32ビットCPU]といい、64ビットのデータサイズのレジスタを持つCPUを「64ビットCPU]という。
64ビットCPUの方が一度に読み込むことができるデータが大きいので、より高速に処理できる。
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