PHPとは
PHP(Hypertext Preprocessor)とは、サーバーサイドで動作するスクリプトの実行環境である。
Webでは、大きく分かれ、クライアントとサーバーという概念が存在する。
クライアントとは、他のコンピューターに対して何らかの依頼(要求)を行い、その結果として情報を受け取るコンピューターのことである。
一方、サーバーとは、他のコンピューターに対して、情報やサービスを提供するコンピューターのことである。
Webでは、ブラウザー(Chromeなど)からインターネット上のコンテンツの位置を示すことで、対応するコンテンツ(Webページ)が閲覧できる。
この記法が、URL(Uniform Resource Locator)で、「https://pc-labo.online/」のような文字列となる。
クライアントとサーバーの間では、URLやコンテンツをHTTP(HyperText Transfer Protocol)というプロトコル(約束事)に従ってやり取りする。
HTTPは、ハイパーテキスト(HTMLなど)を転送するための約束事で、クライアントからのリクエストに対してサーバーがレスポンスする。
この時、要求されたページをそのまま何の加工もせず返すのものが、静的なページと呼ばれている。
これに対して、動的なページは、クライアントから送信された値などの条件に応じて、返すページ(データ)を変えることができる。そのために、「コンテンツを生成するための仕組み」を用意する必要がある。
「動的なページ」には、先にご紹介した「JavaScript」があるが、これは、クライアントサイド技術と呼ばれる。クライアント側にスクリプト(プログラム)と必要なデータをダウンロードしてクライアント上で実行する仕組みである。
一方、PHPは、サーバー上で動作するサーバーサイド技術である。
サーバー側であらかじめ決められた処理を行い、その結果をHTMLとしてクライアントに送信する。
クライアントサイド技術には、原則としてデータ保存(共有)の手段がない。ユーザーが入力したデータをデータベースやファイルシステムに保存しておくことができない。
一方、サーバーサイド技術では、サーバー側に用意されたファイルシステムやデータベースといった保存手段を自由に利用できる。
もっとも、PHPは、「代表的な」サーバーサイド技術ではあるが、他にもサーバーサイド技術はある。
JSP&サーブレット(Java)、ASP.NET(c#)、Ruby on Rails(Ruby)などである。
PHPの特徴としては、
- 習得が用意である
- ドキュメントが充実している
- 利用できる環境がたくさんある
今回は、「PHP」の独学に最適な一冊をご紹介する。
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