コンピュータが扱う情報を「データ」という。
データは、コンピュータ内の「メモリ」と呼ばれる記憶装置に保存される。
データをメモリ上に並べる方法は、ひとつではない。このメモリ上のデータの並べ方を「データ構造」という。
スタックとキュー
データ構造には様々な種類があるが、ITパスポート試験でもよく出題されるのは、「スタック」と「キュー」の2種類のデータ構造である。
スタック
データを一列に並べて、最後に格納したデータを最初に取り出すデータ構造である。
イメージとしては、「積み上げられた本」である。
一冊一冊の本がデータである。本を積みあげるときは上へ上へと重ねていく。逆に本を取る場合は、最上部にある本から順番に取る。途中にある本を取り出すことはできない。
スタックを利用して、「行った処理」の過程を保存しておけば、コンピュータはいつでも元の処理に戻ることができる。
キュー
データを一列に並べて、最初に格納したデータを最初に取り出すデータ構造である。
イメージとしては、「レジ待ちの列」である。
客がデータである。客は常に列の最後に並ぶ。最初に並んだ人が、最初に会計を済ませることができる。列の途中に割り込むことはできない。
キューを利用して、命令を入力した順番通りに処理できる。
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