基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施し、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が認定する国家試験である。
ITエンジニアとしてキャリアをスタートする方のIT基礎力を問う試験で、「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる。
「基本情報技術者試験」の試験範囲は、IPAのWebサイトに掲載されているシラバスに明記されている。
試験は、「科目A」で、知識を問う小問題と、「科目B」で、技能を問う小問題に分けて行われる。
科目Aと科目Bの両科目で合格点を取らなければ、基本情報技術者試験の合格とはならない。
それでは、基本情報技術者試験(科目A)のサンプル問題にチャレンジしてみよう。
サンプル問題(科目A)
問26
1.5 M ビット/秒の伝送路を用いて12 M バイトのデータを転送するのに必要な伝送時間は何秒か。ここで,伝送路の伝送効率を50%とする。
ア 16 イ 32 ウ 64 エ 128
正解:エ
通信速度の単位であるbps(bit per second)は、1秒当たりに転送されるビット数を表す。ビット/秒と表記されることもあるが、どちらも同じ意味である。
なお、通信速度や符号化ビットは、ビット/秒に対して、データ量はバイトで表されるので、単位の変換を忘れないようにしたい。
転送時間は、以下の計算で求められる。
転送時間=データ量÷伝送速度
データ量の12Mバイトはビットに直すと12×8=96Mビットとなる。
回線利用率は、50%なので、1秒間に1.5M×0.5=0.75Mビットのデータを転送できる。
転送時間=96Mビット÷0.75Mビット=128秒 となる。
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