基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施し、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が認定する国家試験である。
ITエンジニアとしてキャリアをスタートする方のIT基礎力を問う試験で、「ITエンジニアの登竜門」とも言われる。
「基本情報技術者試験」の試験範囲は、IPAのWebサイトに掲載されているシラバスに明記されている。
試験は、「科目A」で、知識を問う小問題と、「科目B」で、技能を問う小問題に分けて行われる。
科目Aと科目Bの両科目で合格点を取らなければ、基本情報技術者試験の合格とはならない。
それでは、基本情報技術者試験(科目A)のサンプル問題にチャレンジしてみよう。
サンプル問題(科目A)
問14
図のように,1 台のサーバ,3 台のクライアント及び2 台のプリンタがLAN で接続されている。このシステムはクライアントからの指示に基づいて,サーバにあるデータをプリンタに出力する。各装置の稼働率が表のとおりであるとき,このシステムの稼働率を表す計算式はどれか。ここで,クライアントは3 台のうちどれか1 台が稼働していればよく,プリンタは2 台のうちどちらかが稼働していればよい。
直接システムと並列システム
システムは、システムを構成する装置の配置方法によって、直列システム、並列システム、多重化システムの3種類に分類できる。
直列システム
直列システムの稼働率=装置Aの稼働率×装置Bの稼働率
並列システム
並列システムの稼働率=1-(1-装置Aの稼働率)×(1-装置Bの稼働率)
問題を整理すると、最低限、サーバ、クライアント、プリンタの各1台が稼働していればよい。
すると、3 台のクライアントと2 台のプリンタは並列システムである。
そして、サーバ、クライアント、プリンタのそれぞれの部分は直列システムとなる。
3台のクライアント(並列システム)
1-(1-b)×(1-b)×(1-b)=1 ー(1-b)3
2 台のプリンタ(並列システム)
1 ー(1ー c)×(1ー c)=1ー(1ー c)2
システム全体は、直列システムなので、
a×(1 ー (1ーb)3)×(1 ー (1ー c)2)=a(1 ー (1ーb)3)(1 ー (1ーc)2)
となる。
Amazon.co.jp
コメント