基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施し、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が認定する国家試験である。
ITエンジニアとしてキャリアをスタートする方のIT基礎力を問う試験で、「ITエンジニアの登竜門」とも言われる。
科目Aと科目Bの両科目で合格点を取らなければ、基本情報技術者試験の合格とはならない。
それでは、基本情報技術者試験(科目A)のサンプル問題にチャレンジしてみよう。
サンプル問題(科目A)
正解:イ
探索アルゴリズムとは
特定のデータを見つけ出すアルゴリズムである。
基本情報技術者試験では、「ハッシュ法」と「2分探索法」がよく出題される。
ハッシュ法とは
ハッシュ法とは、探索対象のデータをハッシュ値に変換し、このハッシュ値を使って目的のデータを見つける探索アルゴリズムである。
ハッシュ法を用いて、上図で、「32」を探索する手順を確認してみよう。
ハッシュ法では、ハッシュ関数を使って、探索対象となるデータをハッシュ値に変換する。
ハッシュ値とは、ハッシュ関数の出力である。
代表的なハッシュ関数の一つに「剰余」がある。modで表す。このハッシュ関数を「入力された値を10で割った余りを出力する」関数とすると、「32」を入力して、「2」が出力される。(32÷10の余りは2)この場合、ハッシュ値は「2」となる。
目的のデータは、このハッシュ値を添字とした、配列の要素に格納される。
このようにハッシュ値を添字にもつ配列を「ハッシュ表」という。
この例では、添字が「2」である格納場所(添字)を探索すると、探索対象である「32」を1回で見つけることができる。
問題では、ハッシュ関数にデータを当てはめてハッシュ値を計算する。
mod(5+4+3+2+1,13) = mod(15,13) = 2
となる。
(参考)【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集
Amazon.co.jp
コメント