なぜインストールが必要なの?
Windowsパソコンを購入、あるいは、パソコンにWindowsを新規インストールした状態では、C言語の開発環境はインストールされていない。必ずご自分でインストールする必要がある。
C言語のテキストをお持ちなら、そこにはプログラムのコードが掲載されているはずである。
それを目で追って理解すれば面倒なインストールなどしないでもよいと思われるかもしれない。
ところが、これは筆者の経験からも全くおすすめはできない。
ご自分でテキストのプログラムコードをパソコンに入力して、コードをコンパイルしてみる。
上手くコードが書けていれば、コマンドプロンプトが表示されるが、間違いがあると、エラーメッセージが出てくる。実はここがとっても大切なのである。エラーが出て原因を考えて、またプログラムコードを入力してコンパイルしてみる。この作業を繰り返すことで、C言語に対する理解は深まってくる。
C言語の開発環境は必ずインストールしょう。
C言語の学習に必要な環境とは?
これから進めるC言語の学習に必要な環境は、コマンドプロンプトベースである。
Windows11をご利用なら、スタートボタン(ウインドウの形)横の、検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力してみていただきたい。
Windows10をご利用なら、スタートメニューから「Windowsシステムツール」→「コマンドプロンプト」を選択する。↓
下図のようなアプリケーションが起動するはずである。
C言語のプログラムコードを記述するにはエディタが必要である。Windows付属のメモ帳でも記述はできるが、筆者のおすすめはMicrosoft社の「Visual Studio Code」(通称VSCode 以下このように称する)である。
C言語開発環境となるCコンパイラは「gcc」を利用する。そのために、WindowsにWSLを導入して、Linux(Ubuntu)をインストールする。
インストールしてみよう
1 WSL のインストール
こちらからMicrosoftの「WSL を使用して Windows に Linux をインストールする」へリンクしている。このウェブサイトを参考にしてインストールしていただきたい。
なお、このコマンドを利用するには、以下の前提条件を満たす必要がある。
前提条件:Windows 10 バージョン 2004 以降 (ビルド 19041 以降) または Windows 11
ちなみに筆者の動作を確認するパソコンのWindowsは、以下の通りである。(Windows10 pro)
以前と違って、WSLの導入は随分と簡単になっている。
なお、以下の動作確認は、前述の筆者のパソコンで行った。
「スタートボタン」を右クリックして 、PowerShell[管理者として実行] を選択する。
Windows コマンド プロンプトが管理者モードで開くので、wsl –install コマンドを入力し、処理が終われば、パソコンを再起動する。
処理が進んでいく。
PowerShell または Windows コマンド プロンプトでコマンド
Microsoft「WSL を使用して Windows に Linux をインストールする」wsl -l -v
を入力して、インストールされている Linux ディストリビューションを一覧表示し、それぞれが設定されている WSL のバージョンを確認できます。
筆者の環境でもUbuntuがインストールできた。
新しくインストールした Linux ディストリビューションを初めて起動すると、コンソール ウィンドウが開き、ファイルが圧縮解除されてコンピューター上に保存されるまで待機するように求められます。 今後のすべての起動には、1 秒もかかりません。
Microsoft「WSL を使用して Windows に Linux をインストールする」
Ubuntuを利用するためにusername とpasswordを設定する。
2 gccのインストール
次にgccのインストールであるが、その前に、以下のコマンドを実行してUbuntuを最新版にアップデートしておく。これをやっておかないと、gccがうまくインストールできない。
sudo apt update
続けるにはパスワードを入力する。アップデートが開始される。
終了するとコマンドプロンプトに戻るので、以下のコマンドを実行する。
sudo apt upgrade
アップグレードされる。終了するとコマンドプロンプトに戻る。
次にgcc をインストールする。以下のコマンドを実行する。
sudo apt install gcc
インストールできたら確認してみよう
gcc --version
ここで、いったんコマンドプロンプトを終了する。
3 VSCodeのインストール
Microsoftの公式サイトからインストールする。
ダウンロードした実行ファイルをクリックする。
インストールが実行される。
VSCodeを起動する。
リモート接続を確認する。「WSL:Ubuntu」
メニューから「ターミナル」→「新しいターミナル」を選択する。
gccが使えるか確認する。
gcc --version
次回からはいよいよC言語のプログラミングに話を進めていく。
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