はじめに
「Reactで学ぶ 予定管理アプリ開発」では、Reactの機能が次々と登場する。ただ、つまずく原因の多くはReactそのものではなく、土台になっているJavaScriptの書き方である。
そこで、初心者の方は、この入門シリーズ(全3回)で、JavaScriptとReactの基本を押さえておこう。
第1回は、JavaScriptの最も基本的な文法を扱う。
今回やること
- 変数(
constとlet)を使う - データ型を知る
- 文字列に値を埋め込む
- 条件分岐とループを書く
- 関数とアロー関数を書く
実行環境
GitHub Codespacesのターミナルで、Node.jsを使って実行する。ブラウザは使わない。
ソースコードは、次の筆者のリポジトリの01_javascript-basicsフォルダにある。

Codespacesを開いたら、ターミナルでNode.jsのバージョンを確認する。
node -v
バージョンが表示されれば準備完了である。01_javascript-basicsフォルダのbasics.jsに、以下のコードが順番に書かれている。次のコマンドで実行できる。
cd 01_javascript-basics
node basics.js
変数:constとlet
変数は値に名前をつけて入れておく箱である。JavaScriptでは主に2つの宣言を使う。
const title = "歯医者";
let count = 0;
count = count + 1;
console.log(title, count); // 歯医者 1const:後から値を入れ替えられないlet:後から値を入れ替えられる
constの変数に再代入すると、エラーになる。
title = "会議"; // TypeError: Assignment to constant variable.迷ったらconstを使い、値を変える必要がある時だけletにする。Reactのコードでも、ほとんどがconstである。
データ型
const n = 10; // number(数値)
const s = "予定"; // string(文字列)
const b = true; // boolean(真偽値)
let u; // undefined(値が入っていない)
const nl = null; // null(「何もない」を明示する値)
console.log(typeof n, typeof s, typeof b, typeof u, typeof nl);
// number string boolean undefined objecttypeofは型を調べる演算子である。nullがobjectと表示されるのは、JavaScriptの昔からの仕様上の癖なので、今は気にしなくてよい。
C言語と違い、型を宣言する必要はない。整数と小数も、同じnumber型として扱われる。
文字列に値を埋め込む
バッククォート(`)で囲むと、${}の中に変数や式を埋め込める。これをテンプレートリテラルと呼ぶ。
const date = "2026-10-01";
const plan = "歯医者";
console.log(`${date} の予定:${plan}`);
// 2026-10-01 の予定:歯医者Reactでは画面に表示する文字列を組み立てる場面が多く、頻繁に使う書き方である。
比較と条件分岐
JavaScriptでは、等しいかどうかの比較に===(3つのイコール)を使う。
console.log(1 === 1); // true
console.log(1 === "1"); // false(型が違う)
console.log(1 == "1"); // true(型を勝手に変換して比べてしまう)==は型を自動で変換して比べるため、思わぬ結果になりやすい。===だけを使うと決めておくと安全である。
条件分岐はifで書く。
const hour = 15;
if (hour < 12) {
console.log("午前");
} else if (hour < 18) {
console.log("午後");
} else {
console.log("夜");
}
// 午後ループ
回数が決まっている繰り返しにはforを使う。
for (let i = 1; i <= 3; i++) {
console.log(`${i}回目`);
}配列(複数の値をまとめたもの)の中身を順に取り出すには、for...ofが便利である。
const plans = ["会議", "歯医者", "飲み会"];
for (const plan of plans) {
console.log(plan);
}配列の詳しい使い方は第2回で扱う。ここでは「角括弧で値を並べたものが配列」とだけ覚えておけばよい。
関数とアロー関数
関数は、処理に名前をつけてまとめたものである。
function formatPlan(date, title) {
return `${date} ${title}`;
}
console.log(formatPlan("2026-10-01", "歯医者"));
// 2026-10-01 歯医者同じ関数を、アロー関数という書き方でも書ける。
const formatPlan2 = (date, title) => {
return `${date} ${title}`;
};
// 処理が return だけの場合は、波括弧と return を省略できる
const formatPlan3 = (date, title) => `${date} ${title}`;
console.log(formatPlan3("2026-10-01", "歯医者"));アロー関数は、Reactで非常によく目にする。=>を見たら「関数だ」と読めるようになっておこう。
今回のまとめ
- 変数は、基本は
const、値を変える時だけletを使う。 - 型は宣言せず、値によって決まる。
typeofで調べられる。 - バッククォートと
${}で、文字列に値を埋め込める。 - 比較には
===を使う。 if、for、for...ofで、条件分岐と繰り返しを書ける。- 関数は、
functionを使った書き方と、=>を使うアロー関数で書ける。
次回予告
第2回では、配列とオブジェクト、map・filter、分割代入、スプレッド構文、import/export、JSON、Dateなど、Reactのコードに頻出するJavaScriptを扱う。


