基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施し、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が認定する国家試験である。
ITエンジニアとしてキャリアをスタートする方のIT基礎力を問う試験で、「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる。
「基本情報技術者試験」の試験範囲は、IPAのWebサイトに掲載されているシラバスに明記されている。
試験は、「科目A」で、知識を問う小問題と、「科目B」で、技能を問う小問題に分けて行われる。
科目Aと科目Bの両科目で合格点を取らなければ、基本情報技術者試験の合格とはならない。
それでは、基本情報技術者試験(科目A)のサンプル問題にチャレンジしてみよう。
サンプル問題(科目A)
問28 トランスポート層のプロトコルであり,信頼性よりもリアルタイム性が重視される場合に用いられるものはどれか。
ア HTTP イ IP ウ TCP エ UDP
正解:エ
OSI基本参照モデルとTCP/IP
OSI基本参照モデルにおいて、ネットワークアーキテクチャが標準化されているが、実際には、インターネットで広く使われているTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が事実上の業界標準(デファクトスタンダード)となっている。
OSI基本参照モデル | TCP/IP | 主なプロトコル |
---|---|---|
アプリケーション層 | アプリケーション層 | HTTP、FTP、TELNET、SNMP、NTP、SMTP、POP3、IMAP4 |
プレゼンテーション層 | ||
セッション層 | ||
トランスポート層 | トランスポート層 | TCP、UDP |
ネットワーク層 | ネットワーク層 | IP、ICMP、ARP |
データリンク層 | ネットワークインタフェース層 | PPP、PPPoE |
物理層 |
トランスポート層のプロトコル
TCP(Transmission Control Protocol)
通信相手と通信できたかを確認する。信頼性の高いデータ転送を提供する。
UDP(User Datagram Protocol)
通信相手と通信できたかを確認しない。信頼性は保証しないが、高速なデータ転送を提供する。
UDPは、信頼性よりもリアルタイム性が重視で、DNS、DHCP、NTPなどに利用されている。
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