プログラムとは
プログラムとは、コンピューターに対して、いつどのように動くのかの指示を与えるものである。
コンピューターに指示を与えるためには、専用言語が必要である。これをプログラミング言語という。
そして、プログラムを書くことをプログラミングと呼ぶ。
Javaは、プログラミング言語の一つである。
Javaのプログラム
Javaは、コンパイラ言語の一つとされる。コンピューターに指示を出す際には以下の手順が必要となる。
- ソースコードの作成
- コンパイル
- 実行
ソースコードの作成
ソースコードとは、プログラミング言語が記載されたテキストデータである。
Javaでは、ソースコードを、「.java」という拡張子で保存する。
なお、Javaでは、コンピューターに対してよく使われる指示(ディスクの読み書き、文字の操作など)は、あらかじめ、「Javaライブラリ」として準備されている。
コンパイル
コンパイルとは、ソースコードをコンピューターが理解できる形式に変換する作業となる。コンピューターが理解できるのは、0と1の数字の羅列である。
Javaでは、拡張子が「.java」というファイルをコンパイルすると、「.class」という拡張子のファイルに変換される。このファイルを「classファイル」と呼び、コンピューターが理解できる形式のデータとなっている。
このソースコードをclassファイルに変換するときに、Javaコンパイラ(あるいはコンパイラ)と呼ばれるツールを利用する。
実行
実行とは、「classファイル」の内容に沿って、コンピューターに指示を出すことである。
ただし、コンピューターと一言で言っても、Windows、Mac、Linuxなどのパソコン用から、iOS、Androidといったスマホ用まで様々な種類がある。
そのため、例えば、同じプログラミング言語である「C言語」などでは、異なるコンピューターごとにコンパイルして実行用のファイルを作成する必要がある。
しかし、Javaでは、「Java仮想マシン」という仕組みを利用することで、一度のコンパイルで作成したclassファイル(実行用ファイル)を様々なコンピューター上で実行することができるのである。
この仕組みを「Write once,run anywhere」(一度書けば、どこでも実行できる)と呼ぶ。
Javaの開発環境と実行環境
JDK(Java Development Kit)
JDKとは、「Java開発キット」である。開発するためのキット(ツール一式)が含まれる。この中に、コンパイラ(Javaコンパイラ)などが入っている。
JRE(Java Runtime Environment)
JREとは、「Java実行環境(Javaランタイム)」である。Javaで作られたアプリケーションを実行するための環境である。
Javaで作られたアプリケーションは、このJREがインストールされたコンピューターでしか動作しない。
一見不自由とも思えるが、このJREのおかげで、Javaは、「Write once,run anywhere」(一度書けば、どこでも実行できる)を実現している。
Wordなど他のアプリケーションはインストールすればそのまま使えるが、Windows用、Mac用とそれぞれ専用のアプリケーションが必要であるのと対照的である。
Java学習のメリット
「基本情報技術者試験」の「科目B」で出題される「疑似言語」は、「Java」、「Python」に似ているので、この試験の受験をお考えなら、「Java」を学習するメリットは大きいと言える。
今回は、初心者向けの「Java」の基本書をご紹介する。
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Javaの基礎的な文法と言語としての特徴を丁寧に解説しています。
いきなり膨大なライブラリなどの知識を含めることはせず、必要な知識のみを掲載しているので、
スラスラ読み進めることができます。
2.短く読みやすいコード
掲載しているコードはどれも短く、頭の中でイメージしやすい内容にしています。
実行結果もあわせて掲載しているので、自分でコードを入力できない場面でも、
スラスラ理解することができます。
3.テストで理解度をチェック
各節の終わりにはチェックのためのテストを掲載しています。
独学で勉強している人も手軽に理解度をチェックすることができます。
本書を参考にして、Javaでプログラミング学習を始めてみてはいかがであろうか。
パソコンは市販のアプリケーションを使うだけでないことが実感できるだろう。
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