(Linux)「Linuxをマスターしたい人のための実践Ubuntu」

Linuxをマスターしたい人のための実践Ubuntu Linux

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今回は、Linuxの中でも、人気のディストリビューション「Ubuntu」の概説書をご紹介する。

Linuxをマスターしたい人のための実践Ubuntu 水野源 (著), 小林準 (監修) 秀和システム 以下本書という」である。

Linuxをマスターしたい人のための実践Ubuntu

本書の特徴は以下の通りである。

Linuxで大きなシェアを占める「Ubuntu」の初心者向け解説書です。長期サポート版である「Ubuntu 22.04 LTS」を使って、基礎的な知識や導入方法から、サーバー構築、クラウドでの活用、シェルスクリプトの活用まで、体系的に学び、そしてLinuxをフル活用できるように、わかりやすく徹底的に解説しています。

・第1章 Ubuntuをはじめよう
OSの役割、Linuxの歴史、Ubuntuの歴史と現状など、Ubuntuを使う際に知っておいたほうがよいことをまとめています。Ubuntuを初めて使う人は読んでおくとよいでしょう。
・第2章 Ubuntuデスクトップをはじめよう
Ubuntu日本語Remixを、VirtualBox(仮想マシン)、および実マシンにインストールする方法を解説しています。デフォルトアプリケーションの紹介、デスクトップ環境の使い方、設定と応用を説明しています。
・第3章 コマンドライン操作を習得しよう
Linuxを使う上で避けては通れないシェルについて、仕組みと基礎から、便利な使い方、カスタマイズまで、一通りのことを学べます。さらには、GitやPowerShellについても解説しています。
・第4章 Ubuntuを管理しよう
ユーザー管理、ファイル管理、ストレージ管理などの運用管理を学びます。パッケージシステムやOSのアップグレードといったソフトウェア管理も詳しく解説しています。「etckeeper」を使った設定ファイルの管理も取り上げています。
・第5章 Ubuntuをサーバーとして使おう
デスクトップ環境を持たないサーバー版の使い方を解説しています。VPSやクラウドへの導入も、具体的な例で説明しています。
・第6章 Ubuntuサーバーの運用
サーバー管理で必須となるSSH接続によるログイン、セキュリティ設定、ログの取得と読み方、バックアップの取得方法などを解説しています。
・第7章 サーバーアプリケーションを動かそう
ファイル共有サービス「Nextcloud」を例に、サーバーアプリケーション構築を解説しています。メンテナンスなどで必要となる「送信専用メールサーバー」の構築も触れています。
・第8章 コンテナでUbuntuを使おう
「Docker」の実行からDockerfileの作成までを解説しています。また、次世代のコンテナ管理システムの「LXD」も説明しています。
・第9章 Windows上でUbuntuを使おう
WSL2でのUbuntuの導入と使い方を解説しています。LinuxのGUIアプリケーションをシームレスに動かす「WSLg」も取り上げています。
・第10章 Ubuntuでスクリプティング
Linux使いこなしには必須のシェルスクリプトの基礎をしっかり解説しています。近年、活用が増えているPowerShellのスクリプティング、スクリプト言語「Python」の開発環境構築も説明しています。

Amazonの本書の紹介ページ

本書は、Ubuntu 22.04 LTS 対応であるが、最新の「Ubuntu 23.04 日本語 Remix 」でも役立つ内容である。

Linuxのディストリビューションには、様々な種類がある。

ディストリビューションはそのベースとなるものによって大きく分けて3つの系統に分類することができます。それぞれ、ベースとなるディストリビューションの名前をとってSlackware系、Redhat(rpm)系、Debian系といわれます。

Slackware系Slackware、Plamo、SLAX等

Redhat(rpm)系Fedora、CentOS、MIRACLE、RedFlag、PS2 Linux、Turbo、Vine、SUSE等

Debian系Debian/GNU Linux、Ubuntu、KNOPPIX、Omoikane、Linspie等

LPI-JAPANのWebサイト

ビジネス分野では、企業向けの Red Hat Enterprise Linux を軸に、Redhat(rpm)系が多く利用されている。ただし、人気の互換ディストリビューションであるCentOSを巡って、最新版のサポートが突然打ち切られ、後継のバージョンはリリースされないなど、最近何かとお騒がせが絶えない。

筆者は、これらの状況を鑑みて、Ubuntuをメインに扱っているのである。

(参考)CentOSサポート終了!後継としての代替OSの選び方を徹底解説!(NTT東日本)

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