論理演算とは
2進数の1桁のみを対象とした演算方式である。
論理演算の扱う数字は、「0」と「1」の2種類であり、演算結果も常に「0」か「1」のいずれかになる。非常に単純そうだが、きちんと理解しておかないと、計算結果を誤るので注意が必要である。
主な演算子は、「AND」、「OR」、「XOR」、「NOT」の4種類である。
論理演算の計算結果は、数が限られているので、「真理値表」にまとめることができる。
A | B | A AND B |
---|---|---|
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 0 |
1 | 0 | 0 |
1 | 1 | 1 |
A | B | A OR B |
---|---|---|
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 1 |
A | B | A XOR B |
---|---|---|
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 0 |
A | NOT A |
---|---|
0 | 1 |
1 | 0 |
論理演算子
演算子 | 説明 |
---|---|
AND | AとBの両方が「1」の場合、答えが「1」となる。「論理積」という。 |
OR | AとBの少なくとも一方が「1」の場合、答えが「1」となる。「論理和」という。 |
XOR | AとBが同じ場合、答えが「0」となる。「排他的論理和」という。 |
NOT | 入力の反対が答えになる。「否定」という。 |
「0」を白地、「1」を色付きとして、論理演算の結果をベン図で表すと下図の通りとなる。
NANDとNOR
NANDとは、論理積と否定を組み合わせた演算である。
AND演算の答えをすべて反転させる。
NORとは、論理和と否定を組み合わせた演算である。
OR演算の答えをすべて反転させる。
A | B | A NAND B |
---|---|---|
0 | 0 | 1 |
0 | 1 | 1 |
1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 0 |
A | B | A NOR B |
---|---|---|
0 | 0 | 1 |
0 | 1 | 0 |
1 | 0 | 0 |
1 | 1 | 0 |
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